こんばんは!Sakotyです。
年末(2021年)、スタインバーガーシナプスにトレモロアームを付けてもらいました。
これ(Steinberger Synapse SS-2F Custom)って、もともとアームが付いてないんです。
Steinberger Spiritなんかには付いてるので、いいな~と思ってて。アーム付きギター持ってないし。
ヘッドレスだし、ボディが小さいので付けられるアームユニットは限られるんですが、Amazonで探してよさげなモノを見つけて、それをギターリペア店に持ち込んであれこれ相談しながらお願いしました。
完成してから自宅録音やリハなどで使ってます。
でもクセがかなりあるので、同じことを考えてる方の参考になれば。
トレモロユニットは現地外国からの発送だったので注文から到着まで1週間以上掛かりました。
Amazonの商品説明ではわからないんですが、自分が気になってたのは以下。
・そもそも取り付け可能なのか?
・シナプスのボディをどこまで削ることになるのか?
・アースは取れるのか?(光り方から塗装orメッキがかなり厚そう)
・チューニングノブの構造はどうなってるか?(シナプス、スピリットと同じか?)
・アーム使用後のチューニングの狂いは許容できるか?
でした。
そんなことを考えつつAmazon購入者レビューを見つつ、アーム付きギターを持っていないこともあり、だんだんと価格や懸念より「やってみるか!」の方が強くなり、まずはアームユニットを購入。
買ったのはこれ。
Amazonリンクです
到着したユニットをシナプスに当ててみると、やっぱというか当然にボディ加工(削り)が必要そうなのは明らかでした。ルーターを持ってない自分ではできないので、プロに頼もうと。ギターリペアとか修理・改造というワードで検索して、リペアショップを絞り込み、直接電話で問い合わせ。
「スタインバーガーシナプスに持ち込みのアームユニットを付けたい。」というと、大抵のショップさんは腰が引けた返事しかくれません。おそらくモノホンのスタインバーガーがグラファイト素材で出来ているのを知っているので、加工が難しいからだと思います。当然ですね。
電話で話していても、大手のショップさんはそれを知ってるので速攻で断ってきます。でも個人経営のショップさんは細かく聞いてきます。「シナプスって(知らんけど)、ボディ・ネックの素材はなんですか?」とか。
とあるリペア店さんと「普通に木材ですよ。」ってとこから話ははずみ、じゃあ「とりあえず見せてください。」って話になり、シナプスとアームユニットを持参して見てもらったら、「できるとは思いますよ。」とのこと。
取り付けられるか?の疑問はとりあえずクリアできそう。
どこまでボディを削るかについても、ユニットのサイズをその場でノギスで測りながら、ストラトタイプのようにボディ貫通はしないけど、内部配線スペースに若干かかるかも、って見積もり。配線に影響しないんなら許容。
トレモロユニットはテカテカの黒色で、ボディ密着面(裏面)も塗装が厚い。ブリッジ駒を通じてアース取れるの?って聞いたら、すぐにテスターで測ってくれました。裏面も表面もブリッジ駒もすべての位置で電通してることがわかり、これはメッキですね、厚いけどアース問題ないとの事。
チューニングノブはかなり変わった構造で、ノブを回すと丸いリールのような形のテールピースが弦を巻き取る構造。ノブを回す方向を確認すると、 チューニングアップするにはギターを持って左回転(手前に回す)、シナプスのペグは右回転なので逆だということがわかりました。さらにこのペグ、指では回せないほど固い。そのために六角形のペグを回すためのペグ(?)が付いていて、購入当初はなんだこれ?と思ってましたが、これがないとチューニングできません。
というようにかなりクセがあるので、どうしようかと思ったけどアームを使いたかったし、最悪失敗しても元のブリッジは付けられるかも、とのことなので(ボディのザクリは戻せないが)、お願いすることにしました。
ザグリ部分は元と比べてけっこう広がります。元のパーツは付けれるけど隙間は開くので、埋める加工とかで大変だよとの事。そりゃそうだ。まあ元通りにはならない。
ボディ裏面に穴が一部貫通してます(黄色のマスキングテープ部分)。一部ってとこが取り付け可否のポイント。ボディの高さが足りず、一部ではなく広い面積で貫通しちゃったら付けられない。
2週間ほど経って完成!最後に気になってたアーム使用時のチューニングの狂いについては、アームダウンするとチューニングが下がり、アームアップすると上がる。それぞれ大きな狂いではないが少し気になるレベル。弦を張ったばかりでは顕著に感じたけど日数が経ってくると少し安定した。使い込んでアームのスプリングがこなれてくればもっと安定すると思うよ、とリペア店主。
自分的には奏法でカバーできるレベルでした。アームダウンしたらどこかのタイミングで少しアームアップする。アームアップしたら少しアームダウンする。チューナーでも見てみたらこれで狂いは、ほぼほぼ修正できたので良しとしました。
購入したユニット付属のヘッドパーツは使わずに元のものを使用。写真のようにボールエンドを引っ掛けるのではなく、ボールエンドは使わずにイモネジ部分で固定した方がチューニングは安定するそうだが、めんどくさいのでやってません。
これを使った動画です。
腕の良いリペアショップさんを見つけたので、次はRS-850にアームを付けようかと企んでます。ストラト向けのアームユニットが合いそう。
ではまた!